FXは複利運用で得もするが損もする?利益増加スピードと損失増加スピードが同じというリスク

FXの基礎知識 2019/6/28 17view
FXは複利運用で得もするが損もする?利益増加スピードと損失増加スピードが同じというリスク

FXにおける複利運用は、勝ち続ければ非常に効率よく利益を積み重ねられる手段だ。一方で、利益が大きくなったところで取引に失敗すれば、損失も大きくなる。また、扱う金額が大きくなると、精神的なプレッシャーが大きくなり、自己ルールを守るのが難しくなるだろう。複利運用は、メリット・デメリットをよく理解した上で取り組むべきだ。

FXをはじめとする投資は複利運用をすることで利益がどんどん増えていく、と言われています。実際にシミュレーションどおりにいけばFXの複利運用は非常に大きな利益を出しますが、勝ち続けるのは至難の技。

今回は、FXと複利運用について、単利運用との違いや複利を活用するコツ、複利運用時の注意点などを解説します。FXで複利運用にチャレンジしてみたい方は、参考にしてくださいね。

FXにおける複利運用・単利運用の違いとは?

疑問を持っている若い女性

FXにおける複利運用、単利運用の違いを知るために、簡単に計算をしながら「単利運用」と「複利運用」について解説します。

チェックポイント

単利運用と複利運用の利益の出方の違い

単利運用とは?年利10%で利益の増え方を計算
複利運用とは?年利10%で利益の増え方を計算

単利運用とは?年利10%で利益の増え方を計算

単利運用の場合、元手を100万円、年利10%で利益が上がると考えると、元手+利益が2倍(200万円)になるまでのシミュレーションは以下の通りです。

運用年数 元手の資金 元手の10%の利益 資金総額
1年目 100万円 10万円 110万円
2年目 110万円 10万円 120万円
3年目 120万円 10万円 130万円
4年目 130万円 10万円 140万円
5年目 140万円 10万円 150万円
6年目 150万円 10万円 160万円
7年目 160万円 10万円 170万円
8年目 170万円 10万円 180万円
9年目 180万円 10万円 190万円
10年目 190万円 10万円 200万円

この結果をみると、100万円を200万円にするのに、単利運用をすると10年かかってしまいます。

複利運用とは?年利10%で利益の増え方を計算

複利運用で100万円を年利10%で運用した時、200万円達成までのシミュレーションをしてみましょう。(小数点第二以下切り捨て)

※運用2年目からは、「前年度元手+前年度利益に対する10%の利益」を利益額として計算

運用年数 元手の資金 利益 資金総額
1年目 100万円 10万円
(10%の利益)
110万円
2年目 110万円 11万円 121万円
3年目 121万円 12.1万円 133.1万円
4年目 133.1万円 13.31万円 146.41万円
5年目 146.41万円 14.64万円 161.05万円
6年目 161.05万円 16.10万円 177.15万円
7年目 177.15万円 17.71万円 194.86万円
8年目 194.86万円 19.48万円 214.34万円
9年目 214.34万円 21.42万円 235.76万円
10年目 235.76万円 23.56万円 259.32万円

複利で運用した場合、わずか8年で200万円を超えました。7年の時点でほぼ200万円に近くなっていることを考えると、単利運用よりも効率が良いと言えますね。

これが、投資における「単利運用」と「複利運用」の違いです。利益さえ出し続けられれば、複利運用はいかに有利かがわかります。

FXで複利運用が有利な理由は「レバレッジ」をきかせられるから

チャート分析

FXで複利運用が有利と言われる最大の理由は、レバレッジを大きく効かせられるからです。

例えば、元手として100万円あった場合を考えてみましょう。株(信用取引除く)や投資信託では100万円は100万円分しか運用ができませんが、FXの場合はその25倍、2,500万円ものお金が動かせるのです。

ためしに、FXでの複利運用を以下の条件で計算してみましょう。

シミュレーション条件

通貨ペア USD/JPY=108.94881
元手の資金 100万円
レバレッジ 25倍
1日の獲得 10pips
通貨単位

シミュレーションツールを使って計算すると、約2ヶ月で元金が2,426,000円となりました。驚異のスピードですよね。

ちなみに、レバレッジを5倍にすると、200万円を超えるまでに約8ヶ月必要です。複利と大きなレバレッジをうまく使えば、勝ち続けた場合多額の利益を生み出せるということですね。

FXの複利運用を成功させるコツ

一見華やかなFXの複利運用ですが、実際に複利運用を成功させるには、次のコツがあります。

取引枚数を増やしすぎない、リスクを加味した計画を立てる

ここまで、FXの複利運用が「シミュレーションどおりに行った場合」のお話をしてきましたが、実際には利益だけではなく、損失も必ずついてくるもの。

どんどん取引枚数を増やしていくと、突然大きな損失があった時に精神的に耐えられず、焦って損失を取り戻そうと場当たり的なトレードをするきっかけにもなりかねません。

トレードをしていく上で、「この金額までの損きりなら許容できる」というラインがそれぞれあるかと思います。取引枚数を増やしすぎず、損失が大きくなりすぎないようにする工夫が大切です。

自分で決めた取引ルールを守る

意外と、難しく、そして重要なのが「自分で決めたルールを守る」こと。なんだ簡単じゃないかと思うかもしれませんね。ですが、多くの人は大金を動かす時、どうしても感情にまかせて取引をしてしまうシーンがあるものです。

ルールに従うと大きな損をするかもしれないという「恐怖」や、もっと得をしたいという「欲」が出てくると、なかなかルールどおり運用するのは難しくなってきます。

複利運用がうまくいくと、扱う金額がどんどん大きくなるため冷静にトレードできなくなり、そしてその「感情的」なトレードが大きな損失を出すきっかけになりうるのです。

そういった形で損をしないためにも、自分のルールを機械的に、感情に左右されずに実行していくことが大切です。

FXで複利運用をする上で、失敗しないための注意点

FX取り引きの注意点

FXで複利運用する上で、失敗しないための注意点は以下の通りです。

1.利益と損失は表裏一体。利益が出れば出るほど、損失が出る可能性も

FXにおいて、利益と損失は表裏一体です。自分が利益を出している一方で、誰かが損失を出しているのです。

その立場はいつ逆転するのか分かりません。複利運用で利益が出れば出るほど、損失が出た時の金額も大きくなっていくリスクが伴います。

複利運用していくということは、損失が出た際の金額も大きくなるということ。このことを頭に置いて、トレードするようにしましょう。

2.金額が大きくなると冷静なトレードをするのは難しい

取引金額が大きくなると、どうしても冷静にトレードすることは難しいもの。複利運用を成功させるコツのところでも解説したように、大切なのは常に冷静さを保ち、感情に任せてトレードしないこと。

どうしてもお金を失う怖さや、もっと取引を続けたら儲かるのでは? という気持ちが出てきてしまうとは思います。ですが、長期的な目線で収益をしっかり得ていきたいのであれば、その場の感情に任せずに「ルールに従う」ことを徹底しましょう。

3.利回りを維持するのが非常に難しい

FXは、相場の値動きが一定でないことから、ある日は1pipsしか利益がでない、ある日は10pips利益が出た、というように、利回りを維持するのが非常に難しいのです。

複利運用がうまくいったとしても、シミュレーションどおりになることはまずありません。思い通りにいかないと焦りが出てしまい、失敗に繋がります。

よって、最初から複利運用をシミュレーションどおりに成功させようとは思わないことですね。

4.勝ち負けを考慮すると、単利運用が優れている場合もある

トレードに勝つ(利益が出る)確率、負ける(損失が出る)確率をそれぞれ50%ずつと仮定すると、複利運用は大きな利益が出ても、その分トレードにつかう金額が大きくなっていくので、損失を出した時の金額も大きくなります。

そのため、場合によっては単利運用の方が、利益が最終的には大きくなることも考えられます。もちろん仮定の話ですから、勝つ確率が負ける確率よりも大きければこの限りではありません。

負けと勝ちの確率が同じの場合は「単利運用」の方がいい場合もある、程度に覚えておいてくださいね。

まとめ|FXの複利運用はメリットとデメリットを理解して行おう

FXの複利運用はメリットが大きい分リスクもある!デメリットを把握した上でやり方を選ぼう

FXでの複利運用は、トレードに勝ち続けてうまくいけば非常に投資効果が高く、大きな利益を生み出します。一方で、取引にかける金額が大きくなる=損をしたときの金額も大きくなるため、利益が出ても1回の失敗で無駄になることも。

複利運用はリターンとリスクが表裏一体。メリット・デメリットをよく把握した上で、自分に本当にあっているかを見極めてくださいね。


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