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FXは危険?証拠金以上の損失が出てしまう可能性もある!?

FXの基礎知識 2019/7/4 11347view
FXは危険?証拠金以上の損失が出てしまう可能性もある!?

周囲にFXの話をすると、知人や家族から「危ないんじゃ無いの?」といった声や「はやく止めた方がいい」といった意見を受けるかもしれません。

しかし、FXは危険な投資法ではなく、ギャンブルでもありません。最近では、FXを仮想通貨などと混同してしまう方も多いようですが「FXは安全な投資法」であり、きちんと取引の手法や取引量、リスクの許容範囲を決めておけば、コツコツと利益を上げて安全にトレードが行えます。

本記事ではFXのリスクを回避するため「証拠金以上の損失を防ぐ」方法について紹介しましょう。

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FXは危険だと「誤解された」理由

FXがなぜ「危険」だと誤解されたのでしょうか? 世間のイメージが「良く無い」のには、いくつかの理由があります。

FXはかつて、高いレバレッジで取引されていたから

実は、2010年に「最初のレバレッジ規制」が行われるまでは、100倍や200倍(中には400倍以上)といった高いレバレッジでFXが行われていました。以下の記事でも説明していますが、レバレッジが高すぎると(損失が出たときに)大やけどを負うことになります。

こうした流れもあり「FXは怖い」というイメージが定着してしまったのでしょう。

実際に「高いレバレッジ」が理由で破産をする投資家が相次いだため、金融庁が「レバレッジ規制に乗り出した」という出来事もありました(2010年)。その後もレバレッジによる損失から投資家を守る目的で(レバレッジは)最大25倍にまで縮小されています。

さらに2018年(平成30年)には、レバレッジは「最大10倍」にまで下げられるとの報道も出ており「FXは安全に取引できる」投資法として進化し続けています。

FXには「信託保全」があるので安心!

FXと仮想通貨を混同し「FXは怖い」と間違ったイメージを持つ方もいるようです。仮想通貨はコインチェック問題なども起こり、法整備が急がれていますが「安全性」には大きな不安が残されています。

これに対しFXは、投資家の預金が守られる仕組み(信託保全制度など)が導入されているため万が一、FX業者が倒産・破綻した場合にも「私たちの資産」は守られる仕組みです。

このようにFXは、安全な投資の方法であり、次項から取り上げる「証拠金以上の損失が出ないよう」注意をすれば、初心者の方でも安心して取引できます。

FXで証拠金以上の損失が出るのは、こんなとき

FXで証拠金以上の損失が出るのは「どういう時なのか?」分かりやすくまとめてみました。

FXで証拠金以上の損失が出るのは、こんな時!

  • 戦争やテロなどが週末に発生、月曜日に為替が急変したとき
  • 必要証拠金がギリギリだった時に為替が急変した
  • システム障害でロスカットが働かなかったとき
  • FX業者の休業時(土日など)にロスカットが正常に作動しなかった
  • ロスカットのない海外FX業者を利用したとき

各項目について、順に解説しましょう。

戦争やテロなどが週末に発生、月曜日に為替が急変したとき

ポジションを持ったまま、週末に持ち越すのは危険な行為です。

例えば、土日に戦争やテロなど「為替が急変する」ような事件が起こったとしましょう。この場合(月曜日の市場が開くまでの間に)損失を回避するため、強制ロスカット実施の可能性があります。

また、予想外の事態でロスカットが行われると「証拠金以上の損失が出る」危険性が高くなります。

必要証拠金がギリギリだった時に為替が急変した

みなさんが、必要証拠金ギリギリのラインでトレードしていたとします。証拠金維持率が低いまま取引をすると、為替が急変した場合に対応が追い付かないので注意しましょう。

たとえロスカットが行われたとしても「強制決済のタイミング」によっては、証拠金以上の損失が出る恐れがあります。

システム障害でロスカットが働かなかったとき

FX業者のシステムに障害が発生した場合、ロスカットが正常に作動しないことがあります。ロスカットが発動しないと、予想を超えた大きな損失が生じ「証拠金以上のマイナス」が出てしまうでしょう。

FX業者の休業時(土日など)にロスカットが正常に作動しなかった

FX業者が休みの間「ロスカットが正常に働かない」ことがあるので気をつけてください。ポジションを持ったままロスカットが実施されると、想定外の損失が発生し、証拠金維持率がマイナスに陥る可能性があります。

ロスカットのない海外FX業者を利用したとき

海外FX業者の中には、ロスカットの無い業者が存在します。こうした業者を利用すると、証拠金がマイナスになっても強制決済が行われず(ポジションを持ったまま放っておくと)損失の額が「マイナスを大きく上回る」ことがあります。

チェックポイント

国によって異なるレバレッジ規制

国内の場合、現行(2018年3月時点)最大25倍までの「レバレッジ」を認めています。しかし海外では、100倍までレバレッジが掛けられる国(例:アメリカなど)をはじめ、レバレッジ規制が無い国もあります。(例:イギリス)

レバレッジが無制限になると、損失が発生したとき「巨額の負債」を抱えることになります。安全な取引をするため、海外FX業者はできるだけ避けるようにしましょう。

FXの「勝ち」にこだわり借金をするのは絶対にダメ!

お金を失って頭を抱える男性

FXでなかなか勝てない、収支がプラスにならないという理由だけで、借金をしたり、生活費から投資をするのは絶対に止めましょう。

FXではリスクの範囲を決めてから「上手に負ける方法」を知り、コツコツ利益を重ねていくのが「最も賢い勝ち方」です。

反対に(FXに限らず)投資をギャンブルのように行うのは、最もダメな方法です。余剰資金の中から「どこまで投資をしても大丈夫なのか」先に金額を決め、トレードを行うのが「投資の正しい方法」です。

FXで証拠金以上の損失を出さない5つの問題解決法!

ここからは、FXで「証拠金以上の損失を出さない」問題解決の方法を5つ紹介します。

FXで「証拠金以上の損失を出さない」問題解決の方法

  1. ストップロス(損切り)を行う
  2. レバレッジは1倍、多くても2~3倍に抑えておく
  3. FXでは「余裕資金」から投資を行う
  4. マージンコールが出ないよう、預け入れ金に余裕を持たせる
  5. 大きく負けた時には潔く撤退する

1~5の内容について、順に見ていきましょう。

1. ストップロス(損切り)を行う

当初の思惑とは、別の方向に為替が動いたとしましょう。この場合は、潔くストップロス(損切り)を入れるようにしてください。投資のプロも「予想に反した値動き」に対しては、素早くストップロス(損切り)を入れています。

損切りのタイミングが早ければ、損失の額は少なくなります。

2.レバレッジは1倍、多くても2~3倍に抑えておく

レバレッジを1倍にしておけば、損失のリスクは小さく、安全にトレードが行えます。またレバレッジを掛ける場合も「2倍~3倍」までに留めておけば(万が一為替が変動した場合も)発生する損失は少なくなります。

3.FXでは「余裕資金」から投資を行う

生活費や貯蓄を切り崩さないよう、必ず「余裕資金」の中から投資を行うようにしてください。ライフラインである生活費、貯蓄を切り崩して投資を行うと、冷静な判断ができなくなり「投資⇒ギャンブル」に化す恐れがあります。

FXで失敗しないためにも、冷静に投資するよう心掛けてください。

4.マージンコールが出ないよう、預け入れ金に余裕を持たせる

マージンコールが発動すると、証拠金以上の損失が出る可能性があります。こうした「非常事態」を避けるには預入金を多くし、証拠金維持率を一定の数値に保つことです。

実際に投資のプロは、1,000%を下回らないよう運用する傾向が強く、どんなに証拠金維持率が低くとも、700%を切らないよう上手に売買を行っています。

私たちもマージンコールやロスカットが発生しないよう、証拠金維持率の数値には十分注意しましょう。

5.大きく負けた時には潔く撤退する

FXで大きく負けた時には、いつまでもポジションを持ち続けるのではなく、潔く撤退する勇気も必要になります。

優れた投資家は後追いせず、不利な状況からはサッと身を引く「潔さ」を持っています。私たちも傷が深くならないよう、損失からは素早く撤退できるにしましょう。

まとめ|FXは「損失のリスク」を知り、冷静に取引することで勝てる

FXでは損失のリスクを知り、冷静にトレードすることで「収支をプラス」に変えることができます。最後に、本記事の内容をまとめておきます。

FXと証拠金の関係について
☑ FXのレバレッジ規制前は、高いレバレッジで取引されていた
☑ 為替の急変、ポジションを土日に持ち越すと損失が大きくなる
☑ FX業者が休みのとき、システムエラーで損失が出ることも
☑ ロスカットされないよう、証拠金維持率は高くする
☑ 大きく負けた時には、潔く撤退する勇気が必要

みなさんもFXで証拠金以上の損失が出ないよう、リスクを回避する方法をきちんと抑え、安全なトレードを心掛けてください。

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