初心者でも分かる、FX会社によって違うロットの意味と取引通貨単位

FX初心者指南 2019/4/19 465view
初心者でも分かる、FX会社によって違うロットの意味と取引通貨単位

FXのLot(ロット)とは取引単位のことで、通貨の取引量を示している。基本のロット数は1万通貨だが、FX会社によっては最小1,000通貨(0.1Lot)100通貨(0.001Lot)でも取引できる。1回あたりの注文ロット数もFX会社によって異なる。FX初心者は少ロットで少額トレードを始めればリスクが少なく安全にトレードできる。

FXで使われる「ロット」とは、売買単位を示しています。多くのFX業者・証券会社は1万通貨を基本の「取引単位=ロット」として取引しており、FX注文時には「ロット数」を指定した上で約定をします。

ただし、FX会社ごとにロット数の取引条件は異なります。本記事では、FX会社によって異なる『ロットの意味』と、取引通貨単位について説明しましょう。

FXのLot(ロット)とは「取引単位」のこと

Lot(ロット)には、売買単位や取引単位といった意味があります。FX以外の場所でも、モノをLot(ロット)で販売することがあります。例えば、飲料水を箱で購入した場合、24本の単位(ロット)で販売されています。また、卵の場合は6個、10個といった売買単位(ロット)で販売されているのを皆さんもご存じでしょう。

卵は1個あたりの価格が安過ぎるため(8円~10円)個別の売買では商品管理も難しく(1個単位で)包装をするのもコストの無駄です。このため、少額の商品やモノ・サービスについては、ある程度まとまったロット数(Lot)で販売しているのです。

FXでは「まとまった単位」で取引するため、Lotが使われている

同様にFX(外国為替証拠金取引)でも、各FX業者がロット(=売買単位)を決めて、通貨取引を行っています。例えば、2018年5月18日時点での「1ドルの価値」は110.74~110.77円で推移しています。これを1ドル単位で売買するのは、手数料や手続き上「無駄なコスト」が掛かってしまいます。

このため、ある程度まとまった単位で外貨を売買し、効率良く利益が出せるよう、Lot(ロット)を使ってトレードが行われています。

FXのLot(ロット)は最小取引単位では無い

混同するトレーダーも多いのですが、ロットとは「最小取引単位」のことではありません。(本記事冒頭でも説明しましたが)ロットとは取引の単位であり、10,000通貨を基準として「取引量を数字で示す」ために使われています。

例えば、最小取引単位が「1,000通貨」のFX会社があったとします。この場合のロット数は「1ロット」ではなく「0.1ロット」と表記します。

チェックポイント

基本の取引は「1ロット=10,000通貨」

最小取引単位が1,000通貨の場合「最小0.1ロットから取引できる」ことになる。

紛らわしいのですが、ロット数と最小取引単位は「イコールでは無い」ことを覚えておきましょう(※ より具体的な「表記方法」については、本記事の後半で説明します)。

FXはLot(ロット)を使って取引している

Lot(ロット)の仕組みを知らなければ、FX取引が成立しません。なぜなら、FXではロットを指定して注文するからです。一例として、DMMFXの取引画面を見てみましょう(下の画像を参照)。

画面の中央には、売値(青色)と買値(赤色)が表示されていますが、その上の部分「取引ペア」のちょうど下に、数量(Lot)と書かれているのが分かるでしょうか。これが、FXの「取引量」を示しており、注文をする際には、どの通貨ペアをどのくらいの量(=Lot数)売買するのか入力する必要があります。

DMM FXの取引単位
画像出典元:DMM FX

(上の画像に表示されていませんが)ここでは「1Lot=10,000通貨」として取引が行われています。このため、画面中の「10Lot」は「10万通貨の取引」が行われていることが分かります。

※ ロット数と取引の表記方法については、本記事の後半で詳しく説明します。

利用するFX会社やコース、通貨ペアによって取引単位は異なる

FX会社の多くは「1ロット=1万通貨」で取引を行っていますが、最小取引単位については(各社毎に)取引の条件が異なります。また同じFX会社内でも、利用するコースや通貨ペアによって「取引量」の条件が変わってきます。

外為オンラインのLot数と取引条件

一例として、外為オンライン の取引条件を見てみましょう。

外為オンラインのLot数と取引条件
画像出典元:外為オンライン

現在「外為オンライン」には、4つの取引コースがあります(2018年5月の時点)。

外為オンライン4つの取引コースに見る「Lot」の違い

L25R 取引量は10,000通貨(1Lot)が基本、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットが行われる(証拠金判定は随時)
L25R(mini) 取引量は1,000通貨(0.1Lot)が基本、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットが行われる(証拠金判定は随時)
L25 取引量は10,000通貨(1Lot)が基本、証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが行われる(証拠金判定は1日1回)
L24(mini) 取引量は1,000通貨(0.1Lot)が基本、証拠金維持率が20%を下回るとロスカットが行われる(証拠金判定は1日1回)

このように「選択するコース」によって取引条件は異なります。1万通貨(1Lot)だけでなく、1,000通貨(0.1Lot)でもトレードが行えます。

ONDA JAPANのLot数と取引条件

続いて、業界大手ONDA JAPAN の取引条件について見てみましょう。

ONDA JAPANのLot数と取引条件
画像出典元:ONDA JAPAN

ONDA JAPANの取引条件は次の通りです。

フレキシブルで特徴的な取引機能
OANDA fxTrade 口座ではご希望の取引量で、いつでもどこでも取引が可能です。

インターネットブラウザやモバイル機器を使用し取引が可能です。
1通貨単位(MT4の場合は1000通貨単位)から1000万通貨単位まで、手数料無料でご希望の取引数量の取引が可能です。
出典元:ONDA JAPAN

ONDA JAPANでは、1通貨(0.0001Lot)から最高1,000万通貨(1,000Lot)まで『自分の好きな取引量(Lot)でトレード』できます。

マネースクウェア・ジャパンのLot数と取引条件

同じく、業界大手マネースクウェア・ジャパン の取引条件を見てみましょう。

マネースクウェア・ジャパンのLot条件

南アフリカランド以外の通貨 1,000通貨単位
南アフリカランド 10,000通貨単位
1回あたりの取引上限額 200万通貨単位まで

マネースクウェア・ジャパン の場合は、最小取引単位が1,000通貨(0.1Lot)南アフリカランドは10,000通貨(1Lot)以上と決められています。

Lot(ロット)の条件で自分に合ったFX会社を選ぼう

前項では、外為オンライン 、ONDA JAPAN 、マネースクウェア・ジャパン の取引条件とLot数について説明しましたが、各社ごとにLot(売買単位)の条件は異なります。特に「必要証拠金を少なくしたい」方が、欠かさずチェックすべきなのが「最小取引単位」の数です。

以下に、取引通貨単位が1,000以下(0.1Lot以下)のFX会社をまとめてみました。

取引通貨単位が1,000以下(0.1Lot以下)のFX会社

社名 ロット(取引通貨単位)の最小値
外為オンライン 1通貨(0.0001Lot)
SBI FXトレード 1通貨(0.0001Lot)
マネーパートナーズ 100通貨(0.01Lot)
外為どっとコム 1,000通貨(0.1Lot)
ジャパンネット銀行 1,000通貨(0.1Lot)
セントラル短資FX 1,000通貨(0.1Lot)
FXプライム 1,000通貨(0.1Lot)
FXトレード・フィナンシャル 1,000通貨(0.1Lot)
デューカスコピー・ジャパン 1,000通貨(0.1Lot)
ヒロセ通商(LION FX) 1,000通貨(0.1Lot)
サクソバンク証券 1,000通貨(0.1Lot)
FOREREX EXCHANGE 1,000通貨(0.1Lot)
インヴァスト証券(シストレ24) 1,000通貨(0.1Lot)
インヴァスト証券(トライオートFX) 1,000通貨(0.1Lot)
アイネット証券 1,000通貨(0.1Lot)
ひまわり証券 1,000通貨(0.1Lot)
岡三オンライン証券 1,000通貨(0.1Lot)
マネックス証券 1,000通貨(0.1Lot)
トレイダーズ証券(みんなのFX) 1,000通貨(0.1Lot)
楽天銀行 1,000通貨(0.1Lot)
YJFX!(ワイジェイFX) 1,000通貨(0.1Lot)

上記以外のFX会社については、基本10,000通貨(1Lot)で取引されることを覚えておきましょう。

Lot(ロット)の表記方法|1ロット10,000通貨の場合

『1ロット=10,000通貨』を基準としている場合、lot数は以下のルールで表記されます。

1ロット=10,000通貨の場合、lotの表記方法

1万通貨 1lot
1,000通貨 0.1Lot
100通貨 0.01Lot
10通貨 0.001Lot
1通貨 0.0001Lot

10,000通貨は「1ロット」で表記できますが、取引するロット数が小さくなれば、表記される「0の数が増える」ので読み方(書き方)を覚えておきましょう。

Lot(ロット)が大きいと必要証拠金が多く必要になる

ここまでの説明通り、ロットは「取引の通貨量」を示しています。このため、Lotの数が増えると、必要証拠金も比例して大きくなります。

例えば、1ドル100円のときに、最小取引単位「1ロット=10,000通貨」の業者で取引したとしましょう。証拠金率が4%だとしたら、証拠金を「40,000円」準備する必要があります。

チェックポイント

必要証拠金

1ロット=10,000通貨の場合
100円 × 10,000通貨 × 証拠金率4% = 40,000円

これに対し、最小取引単位「1ロット=1,000通貨」の業者で取引したとします。証拠金率が4%だとしたら、証拠金は「4,000円」だけで済みます。

軍資金はロット数でコントロールできる

軍資金はロット(Lot)の条件に応じて、コントロールできます。例えば「軍資金は少なくしたい」という方は、最小取引単位が少ない業者を選んだ上で、ロット数を少なく設定しトレードを始めてください。

「効率良く利益を出したい」という方は「最小取引単位=10,000通貨」の業者を利用し、ロット数を多く設定しトレードしましょう。ただし、10,000通貨になると軍資金(=必要証拠金)が多く必要になることや、失敗をした時のリスクが大きくなることを忘れないようにしてください。

1ロットの違いでトレード利益はいくら変わるか計算してみよう

1ロットの違いで、トレード利益はいくら変わるか計算してみましょう。

【例】1ドル100円の時に、取引をしたら

1ドルが100円のとき、1ロット10,000通貨のFX会社で取引したとします。

その後、1ドルが108円にまで上昇したとしましょう。この場合は(108円−100円) × 10,000通貨 = 8万円の利益となります。

1ロット=10,000通貨の場合

(108円−100円) × 10,000通貨 = 8万円の利益

これが1,000通貨になると(以下のように)得られる利益は少なくなります。

1ロット=1,000通貨の場合

(108円−100円) × 10,000通貨 =8,000円の利益

また100通貨で取引すると、さらに得られる利益は少なくなるのが分かりますね。

1ロット=100通貨の場合

(108円−100円) × 100通貨 =800円の利益

これが1ロット=1円になると、得られる利益は「8円」しかありません。

ロット数は「少なければ良い」と思われがちですが、極端に少なすぎても、得られる利益は少なくなります。

一度に注文できるロット数はFX会社によって異なる

FXで一度に注文できるロット数は、FX会社によって(取引条件が)異なります。このほか、「1日あたりの建玉条件を設けない」FX会社もあるため、誤発注にも十分注意をしてください。

一度に注文できるロット数が大きなFX会社

1回の発注上限を200万通貨~300万通貨に制限するFX業者もあれば、IG証券のように無制限の業者や、デューカスコピー・ジャパン、SBI FX 、インヴァスト証券、ONDA JAPANのように「最高1,000万~2,500万通貨」と上限の大きな業者もあります。

下に発注上限(ワンショット)のボリュームが大きな業者を集めてみました。

1回あたりの発注数が大きなFX会社(一例)

社名 1回あたりの発注上限
IG証券 無制限
デューカスコピー・ジャパン 2,500万通貨
OANDA JAPAN 1,000万通貨
インヴァスト証券 1,000万通貨
SBI FX 1,000万通貨
外為ファイネスト(MT4) 1,000万通貨
FOREX EXCHANGE 1,000万通貨
外為オンライン 500万通貨
外為どっとコム 500万通貨
GMOクリック証券 500万通貨

また、利用するFX業者の建玉(買建玉/売建玉)条件についても、忘れずチェックしておいてください。ロット数とは異なり、1日あたりの建玉は3,000~4,000万と建玉条件の幅は大きいです。

一度に注文できるロット数を計算してみよう!

1度に注文できるショット数を「500万通貨まで」と限定しているFX会社があったとします。この場合、取引の上限ロット数は「500ロットまで」と計算できます。

SBI FXの取引単位
画像出典元:SBI FX

同様に、取引の上限が大きいFX会社であれば、1回の発注量も300ロット~1,000ロットと大きくなります。FX初心者の場合、ここまで大きなロットで注文する機会は少ないでしょう。ただ「数千万~数億円」の取引には、どのくらいのロットで発注されているのか、知っておいても無駄なことではありません。

特に、FX指南書や専門書を読む際、プロのトレーダーは「どのくらいのロットで取引しているのか」計算してみると面白いでしょう。

チェックポイント

建玉(たてぎょく)とは?

建玉(たてぎょく)とは、未決済で保有しているポジションを指します。FX会社や証券会社ごとに、 1日あたりの建玉条件は異なります。利用するFX業者が「どのような条件を設けているのか」口座開設前に、チェックしておくと安心です。

FX初心者は少ないロット数で「少額トレード」をはじめよう

FX初心者の方は、最小取引単位が少ないFX業者を選び、少ないロットで取引すれば安心です。下にFXの経験値とおすすめのロット数をまとめてみました。

FXの経験値とおすすめのロット数

FX初心者 1,000通貨(0.1Lot)
FX中級者 1,000通貨(0.1Lot)
10,000通貨(1Lot)
FX上級者 10,000通貨(1Lot)

本記事の前半でも説明しましたが、1ロット1,000単位の業者を選択すれば、少額でトレードできます。1ロット1~100の業者も選択できますが、ロット数が少なすぎるのも「なかなか利益がでない」などのデメリットがあります。

チェックポイント

FX初心者にオススメのロット数

1,000通貨 = 0.1lot(10,000通貨を基準とした場合)

しかし1,000単位のロットであれば「多すぎず・少なすぎない」バランスの良い取引量なので、FX初心者の方にもおすすめできます。また、軍資金が少ない方でも(必要な証拠金が少ないため)小ロットであれば安心してトレードが始められますね。

このほか、主婦や学生の方「お小遣い程度にコツコツ利益を出したい」という方にも小ロットでのトレードがおすすめです。

まとめ|FXの注文にLot(ロット)の知識は不可欠!

最後に「FX取引とロット数」について、本記事の内容をまとめておきます。

FX取引に役立つロットの知識
☑ Lot(ロット)とは、取引量や単位のこと
☑ FXの注文は、Lot(取引量)の指定が必要
☑ 1回あたりに発注できるロット数は、FX会社によって異なる
☑ 必要証拠金はロット数でコントロールできる
☑ 初心者は小ロット(少額トレード)での取引がおすすめ

最小取引単位とロット数は、混同しやすいのですが、Lot数の基本は「10,000通貨」であり、最小取引単位はFX会社によって異なります。利用するFX会社・証券会社がどのような「トレード条件」を設けているのか、忘れず確認しておきましょう。


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