FX初心者が取り引きを始める前に認識しておくべきリスクとは?

FX初心者指南 2019/7/4 115view
FX初心者が取り引きを始める前に認識しておくべきリスクとは?

FX取引には、為替変動やレバレッジ、ロスカット(強制決済)、証拠金追加のリスク、マージンコールによる強制決済発動のリスク、信用リスク、流動性リスク、カントリーリスクなどのリスク(危険性)がある。FXのリスクを回避するには、一社に限定するのではなく複数のFX業者・証券会社で口座開設しておくと安心。

本記事では、FX初心者が取り引きを始める前に「認識しておくべきリスク」について説明します。なお、以下の記事でも「FXを始める前に注意すべきポイント」を紹介しています。FX口座の開設前に、確認してみてください。

FX(外国為替証拠金取引)取引のリスク

「FX=儲かる」というイメージが強いのですが、FX(外国為替証拠金取引)取引にも、リターンだけで無く「リスクがある」ことを忘れてはいけません。為替が予想外の動きを見せた時や、他国の政治・経済・社会情勢の悪化で為替レートが変動した時には、予想外の「損失を抱える」ことがあります。

このほかにも、FXならではのリスクとして、レバレッジのかけ過ぎによるリスクや、市場の需要によって売買したい通貨が思い通りに取引できない「流動性のリスク」等があるので注意が必要です。

なお本記事では「初心者が直面しやすい」FXの四大リスクに的を絞って、リスクの起こる状況や、トラブルの回避方法について解説していきます。

FX(外国為替証拠金取引)の四大リスク

FX(外国為替証拠金取引)取引の四大リスクをまとめてみました。

  1. 相場変動のリスク
  2. レバレッジのリスク
  3. ロスカット(強制決済)のリスク
  4. 証拠金追加のリスク

1~4の内容について、順に見ていきましょう。

相場変動のリスク

相場変動のリスクとは、為替レートの変動で「損益が出る」リスクを指します。為替のレートは日々変化しています。予想が的中すれば、一定の利益を得る事が出来ます。一方、予想をしていた動きを逸れて、思わぬ方向に為替が変動した時には、補償金以上の損失が出る恐れ(=リスク)があります。

レバレッジのリスク

レバレッジのリスクとは、レバレッジのかけ過ぎで「大きな損失を被る」ことを指します。FXでは「最大25倍」のレバレッジが掛けられるのですが、大きなリターンが得られる反面「損失のリスクも大きくなる」ことを忘れてはなりません。

ロスカット(強制決済)のリスク

ロスカット(強制決済)のリスクとは、ロスカットが行われることで「損失が確定」するリスクを指します。(以下の記事でも説明していますが)証拠金維持率が一定レベルを下回ると、投資家の資産を守るため「ロスカット」が行われます。

ロスカットは「安全装置」として機能しているため、発動されることで(資産がマイナスになるなど)最悪の事態は免れるでしょう。ただ(ロスカットが発動されると)損失を受けることに変わりは無く、希望する価格での取引はできない内に強制決済が行われます。このため、ロスカットを受けることは、そのまま「損失のリスク」へと繋がるのです。

ロスカットを受けないためには、証拠金維持率が一定レベルを下回らないよう注意するほか、預け入れ金に余裕を持たせる必要があります。

チェックポイント

証拠金維持率の計算

有効証拠金 ÷ 取引証拠金 = 証拠金維持率

一般的に「余裕のあるトレード」とは、証拠金維持率が200%~300%以上を上回る状況を指しています。また、レバレッジを掛けても「一定の水準」が保てるよう、証拠金の不足には十分注意をしてください。

証拠金追加のリスク

「証拠金追加」は、別名を「追証」や「追証金」とも言います。「証拠金追加のリスク」とは、FX業者・証券会社が「証拠金を追加入金するよう」警告を出したにもかかわらず、追加入金を無視した場合、強制決済(=ロスカット)が行われることを指します。

ロスカットの説明でも取り上げた通り、強制決済が発動されると「損失が確定」となります。

マージンコールは追証すべきタイミング

証拠金維持率が一定レベルを下回ると、マージンコール(※ 本記事後半で解説)が発動されます。マージンコールには(投資家が)預入した資金がマイナスにならないよう、証拠金を追加するよう警告する目的があります。

追加入金することを別名追証(おいしょう)と呼ぶのですが、追加証拠金が準備できない場合には、自動的にロスカットが実行されます。

FXで起こりやすいリスク

ここまで紹介したリスク以外に、FXで「起こりやすいリスク」について、まとめてみました。

  • マージンコールのリスク
  • 信用リスク
  • システムリスク
  • 流動性リスク
  • カントリーリスク

それぞれのリスクについて、簡単に説明しておきます。

マージンコールのリスク

マージンコールのリスクは「証拠金追加リスク」と同じく、強制決済(=ロスカット)が行われるリスクを指します(※ 他社ではマージンコールとは呼ばず「アラーム通知」など別の呼び方をすることもあります)。

証拠金維持率が一定のレベル(50%~70%)になると発動される「マージンコール」が発動されます。なお、マージンコールが発動された場合、指定された期日までに、必要な証拠金を追加入金する必要があります。この警告を無視した場合、担保として預け入れた資金を保全するため、強制決済が行われ損失が確定する流れです。例えば、業界大手GMOクリック証券では、以下のように「アラーム通知」条件を設けています。

アラートメールの送信条件

ロスカット判定時に証拠金維持率が90%以上120%未満だったお客様について アラートメールが送信されます。
出典元:アラートメールについて(GMOクリック証券)

なお、証拠金維持率やマージンコールの発動条件は、業者・証券会社ごとにそれぞれ異なります。みなさんも利用する業者が「どのような条件で」マージンコールを発動させるのか確認しておいてください。

ここで、マージンコールとロスカットの違いについて、おさらいをしておきましょう。

マージンコール 証拠金維持率が一定のレベル(50%~70%)を下回ると、証拠金の追加入金を警告する仕組み。
ロスカット 証拠金維持率が一定のレベル(20%~30%)を下回ると、投資家の資産を守るために強制決済が行われる仕組み。

表中で紹介した「証拠金維持率」は、各FX業者・証券会社によって条件が異なります。例えば、マージンコールを(証拠金維持率の)100~125%で発動させる業者もあれば、証拠金維持率が75%でようやく発動する業者もあります。同様にロスカットについても、証拠金維持率80%で発動する業者もあれば、証拠金維持率が20%を切るまで、発動しない業者もあります。

信用リスク

信用リスクとは、取引をする業者が「倒産」した場合、預入をした資産(=投資元本)が償還されないリスクを指しています。記憶に新しいところでは(FXではありませんが)仮想通貨のcoincheck(コインチェック株式会社)が一時期、外部からのハッキング被害に遭い、盗まれた仮想通貨を顧客に返金できない時期がありました

※ その後(2018年3月)トレーダーには無事返金が実施されています。

これに対しFXには「信託保全」の仕組みがあるので安心です。FXでは顧客から預かった資金と業者の資金は分けて、安全に保管されます。このため、信用リスクに直面した場合にも、安全に顧客の資産(為替など)は守られます。

チェックポイント

安全な取引には国内業者の利用が一番!

海外FX業者の中には信託保全を行わない業者もあるので、注意が必要です。信用リスクによる損失を被らないよう、安全な国内業者と取引するようにしましょう。

システムリスク

システムリスクは「情報化社会」の中、誰もが避けて通れない重大なリスクです。システムダウン、誤作動、外部からのハッキングによる情報漏洩など、システムリスクによる被害は、どのFX・証券会社にも起こりうるトラブルです。

なお、金融庁が実施する「金融検査」においても「システムリスク」は検査対象に含まれています。

流動性リスク

流動性リスクとは、市場での売買が少なくなることで「売りたい時、買いたい時」に売買できないリスクを指しています。流動性リスクはFXに限らず、株式売買にも見られるリスクです。

カントリーリスク

カントリーリスクとは「政情や財政状況によるリスク」を指し、経済的状況については「ファンダメンタルズ」と呼んで区別する場合もあります。

チェックポイント

ファンダメンタルズとは?

経済の基礎的条件を指し、経済状況、物価上昇率、財政収支をはじめ、広くは国の経済状況などを指す。

カントリーリスクと聞いて、一番に思い浮かぶのは「国家の安全性」についてです。例えば、一つの国で戦争や紛争、軍事演習、ミサイル発射などが行われた時には周辺国の緊張が高まり、為替レートが大きく変動します。また、政治上の問題や経済破綻なども、為替の値動きと連動し、カントリーリスクがの世界経済に大きな影響を与えています。

FXのリスクを避けるには複数の業者で口座開設しよう

リスクカット

前項の最後でも取り上げましたが、複数のFX業者・証券会社で口座開設することで、FXのリスクが軽減できます。

例えば、貯蓄を複数の銀行口座に分散する考えがありますが(=銀行預金の補償額が最高1,000万円であることから)投資についても同様に、口座分散させることが「リスク回避」へと繋がります。

もちろん、FXには「信託保全」という仕組みがあり、入金した資金は安全に保全されるため安全です。

こうした仕組みにプラスし、さらに「安全なトレード」を保証してくれるのが分散投資の考えです(FXの場合は口座を複数開設し「資産を分散」する方法を指す)。

投資の世界には『すべての卵を一つのカゴに盛るな』という格言があるのをご存じでしょうか?

チェックポイント

【格言】すべての卵を一つのカゴに盛るな

卵を一つのカゴに盛ってしまうと、カゴを落とした時にはすべての卵が割れてしまう。しかし、卵を複数のカゴに分散させておけば、一つのカゴが落ちてしまっても、他の卵は割れずに済むことを意味する。

上の言葉は、株式・FXなど「投資の世界」で良く用いられる格言であり、一極集中型ではなく、分散投資させることの大切さを説いています。

パニックになっている個人投資家

また、前項で「システムリスク」について説明しましたが、一社に集中してトレードしていると、情報システムの停止や誤作動、サービス内のデータ漏洩などが起こった場合パニックに陥ってしまいます。

また最悪の場合、数日~数週間の間取引できないなどの「許容し難いシステムリスク」に直面します。もちろん、各FX業者・証券会社は「システムリスク管理」に力を入れていますが、ネットワークやシステム上の思わぬトラブルは誰にも予測できません。

このため(不測の事態に備え)私たちトレーダーも、一社だけでなく複数の業者で口座開設し、リスク分散させる工夫が必要です。口座を分散しておけば(たとえ)一社のサービスがダウンしても、他のサービスが補完してくれるので安心です。

口座開設をする際には、一社だけでなく「信頼できるFX業者・証券会社」で2~3口座開設されることをオススメします。

まとめ|FXのリスクを事前に知れば初心者でも安全にトレードできる

最後に『初心者がFXで認識しておくべきリスク』について、本記事の内容をまとめておきます。

初心者がFXで認識しておくべきリスク
☑ FXには相場変動で、損失の出る危険性(=リスク)がある
☑ FXには、レバレッジのかけ過ぎで損失を被るリスクがある
☑ FXには、ロスカットで損失が確定するリスクがある
☑ FXには、証拠金追加を無視した場合、強制決済で損失を受けるリスクがある
☑ FXの口座を分散させることは「資産を守る」ことに繋がる。
☑ 複数口座開設しておけば、システムリスクの面でも安心。

いかがでしょうか。FXに限らず、どのような投資でも「100%連続で勝ち続ける」ことは不可能です。投資で勝ち続けるには「FXで起こりうるリスク」を知り、損失を小さく抑える必要があります。

このほかにも、損切りをするタイミングや上手に負けるテクニックを知っておくと、トレード全体でバランスを取り利益を増やすことができます。FX初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。


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